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“文学少女”見習いの、卒業。

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)
(2010/08/30)
野村 美月

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あらすじは…
「わかったでしょう? 邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉は、そんな瞳とつきあうという!仰天する菜乃の前に、さらに、瞳の過去──人を死なせたと噂された三年前、彼女の側にいた人物が姿を現す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない!心を決め、動きはじめた菜乃に、心葉は1冊の本を差し出し……。瞳が抱く秘密とは? そして、迫る心葉との別れと、菜乃の初恋の行方は──。

みたいな感じです。



これ読んで『見習い』シリーズが外伝だなんて言う奴はいないだろうなぁ…。

歴とした“文学少女”としてのシリーズでした。とても素晴らしかったです。


たった3巻ながら外伝としてではなく歴とした“文学少女”の『見習い』シリーズとして本当に素敵なものを見せてくれた…。

今巻は本当に素晴らしかった…。残念ながら本編を読んだのが2年前なのでどんな印象を受けたのかは覚えていないのですがこれは本当に面白かったし、素敵な物語でした。

前巻あんな引きで終わったものだからどんな展開になるのだろうと思っていたんですが…。

菜乃はまさかの落ち込むでもなくいつもの調子で押せ押せムードだし、ななせはななせでいつも通りとても可愛い…。うん…。


ただそうは言ってもその方向とは違った形で見せつけてくれたこの巻…。

瞳の過去…。そしてそこにある絶望的な恋の物語…。

これを読んでいると本当に“文学少女”だと言う事を痛感させられます…。

夏目漱石の代表作『こころ』を題材に据えて進む物語。

『吾輩は猫である』に飽き飽きとして途中で止めてしまったため残念ながら彼の作品は読んだことがないのですが、これを読んでいて「どうして読まなかったんだろう?」と非常に悔やみました。

そんな『こころ』の登場人物を彷彿とさせるような瞳、忍足先生、そして美しい少年・櫂。

重たかったです…。

本当に読んでて胸が痛くなる、なのに読むページが止まらない。そしてラストには幸せにならなくても救われる圧倒的なラスト…。

これが“文学少女”なんですよね…。



本編では走り回り、かけずり回ってみんなを救おうとしていた心葉。

今までの2巻でもそうではありましたけど、そのポジションは今や菜乃のもの。

この菜乃の成長が本当に凄かった…。いやもしかすると本質的な物では彼女はずっとあのままだったのかも…?

本編で話が重くなる一方では無かった要因として確実に遠子の存在がありましたが、このシリーズではいない。でも話が重くなる一方では無く、しっかりとシリアスな所とポップな所をかき分けられてる。

その中には菜乃の存在が確実にありますよね…。

心葉のように『事件』を解決したりすることは出来ないけど、彼女がいなければ『事件』は解決しても彼らが救われることはなかった。それは言えます。

そうして考えると本当に彼女は“文学少女”の見習いであって、“文学少女”になれたんだなぁ。なんて思ったりするんですよね。


でも、この巻で思ったんですがやっぱり人間って言うのは成長するし、一人じゃ完璧にはなれなくても二人、そして三人となればそれに近い物を出せるんだなってこと。

本編での心葉と遠子。『見習い』シリーズの菜乃と心葉。

どちらも不安定で、でも凄く素敵で眩しくて。そんな二人だったんだなって終わってみるとそう思えます。

この最終巻を通して分かったのは心葉を見守る遠子の気持ちだってのも凄い所ですよね…w。

菜乃の一人称で心葉の気持ちは見ることは出来なかったにもかかわらず、彼女を通してみる心葉の様子から「ああ、今まで遠子もこんな目線で見てたんだな」と感じてしまうから不思議。

心葉もきっとそんな気持ちだったんじゃないかな…?



そして最後の『“文学少女”見習いの、卒業。』。これがもう反則だった…。

卒業する心葉とそれを見送る菜乃。

本編とは立場が逆になってしまったけど、これを読んで心葉の高校生活が本当に素敵で、幸せで、かけがえの無い物だったんだろうなって思ってしまう。

菜乃の告白と心葉の『告白』もまた素晴らしかった…。

決して報われないのは分かっている。でも自分の気持ちを伝えずに終わるなんて絶対イヤ!

そんな菜乃の気持ちが伝わってきて…。それに返す心葉の『告白』がとても素敵ででも哀しくて…。

でもやっぱり菜乃の『片思い』が本当に素敵なものだったんだってのを感じましたね…。

なんて贅沢な片思いだったんだろう。

……あぁ。本当に素敵な良い子だ…。



蛇足になることなく、それどころか“文学少女”として素晴らしいものを見せてくれたこの『見習い』シリーズ。

もう後日譚としてはこれ以上ない最高のものでした。


「ようこそ、新しい生活」


菜乃と心葉の新しい生活がまた素敵な物であることを祈って。



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ココロコネクト クリップタイム

ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫)ココロコネクト クリップタイム (ファミ通文庫)
(2011/05/30)
庵田 定夏

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あらすじは…
「新入部員がこなーい!!」積極的な勧誘はしないと決めたものの、いつまで経っても現れない新入部員に焦る太一たち。そんな時、文研部の扉を叩いたのは気だるげな男の子と内気で小柄な女の子で――。待望の新入部員編と、文研部が一枚のスクープ写真で学校を涌かせた文化祭秘話、伊織と太一との三角関係に悩む稲葉の奮闘劇から、唯が体験した女の子とのドキドキ初デートまで! 愛と青春の五角形コメディの美味しい所を集めたココロコレクト第1弾!!

みたいな感じです。



いやー。久しぶりに本の感想書いてます。1ヶ月ぶりかな?w

正直な話よっぽどでもないと書く気は無かったんですが、やはりココロコネクトシリーズは強しってことですな…。

まあ、実際の所ラストの『ペンタゴン++』が面白過ぎたせいでもあるんですけどね!

シリーズ通してちゃんと感想は書いていきたいですしね。



スクープ写真の正しい使い方
これは正しい使い方だw。

いやー。これぞ文化研究部って感じですな。相変わらず素敵に大騒ぎしてくれる。…文化研究部が大騒ぎってこう考えると違和感バリバリだなw。

ただこういう騒ぎ方って本当に素晴らしいと思うんですよね…。何と言うか理想的な青春の過ごし方って言うか…。

いい文化祭だな…。本当にこの文化祭の様子を見ているだけで山星高の良さが見えてきますよね。行きたいなー。

って言うか、よく考えるとこれって本編が始まる前の文研部なんだな…。本編がああなもんだからこういう形の文研部が凄く新鮮って言うか…ちゃんと活動してたんだなって言うか…w。

でも本当に素敵な騒ぎ方だと思う。

誰に迷惑かけるでも無く、それでいてきちんとスクープ取れてるし。その上、最終的に素敵な結果になる。

んでみんなで楽しめるってもう最高の結果だと思う…。

伊織の言っていたことも満更でも無いんだよな…。



桐山唯の初体験
いやあらすじ読んでなかったからホントに驚いた…w。

あの最初の絵だけ見てしまうと唯が完全に男とデートしている画だからな…w。

まあそれは良いとしてこの二人が可愛すぎて仕方が無いんだけどオレはどうすれば良いのかな?

いやまさか短編でこんな素敵なキャラが入ってくるなんて思いもしなかったんだけど、マジで大沢ちゃん可愛いわ。

もうそっちってだけでオレ結構ご馳走様って感じなのにあの一途な所、本気な所のギャップが可愛すぎて悶え死ぬ…。

もう唯の気持ちが凄く分かる…。

そして、唯がやっぱり素敵なんだよな…。

こんな普通じゃない…って言うか普通の子だったら戸惑って、きちんと応えられる所か気持ち悪がる人とかいると思うんだよ。

でも彼女は本当に、全力で悩んできちんとした答えを出したんだよな…。

女だからって断ることもせず、まだ自分の気持ちが分からないから…。いや本当に良い子だよ唯。

しかも、青木との距離も少し縮まったみたいですしね…。いや良かった。



稲葉姫子の孤軍奮闘
稲葉んがカワユイぞよ…。ぞよぞよ…。どうすれば良いぞよ…。

あの告白事件のあと…。稲葉んの苦悩が…。苦しみが…。面白努力…もとい真剣な努力が胸を突いてたまらん…。

いやもうホント稲葉んって何と言うか…w。結局彼女全く冷静じゃないよね…w。

彼女が太一のタイプを巡って(?)伊織と激戦を繰り広げている所を初め、彼女が達成しようとして失敗するミッションの数々が…w。可愛い…w。

それと同時に彼女がどれだけあの文研部と太一と伊織を大切にしてるのかってのがよく分かるよなー。

そして、ベタじゃあるけど素敵な展開になってくれたしね…w。

誕生日サプライズってやっぱいいな…。

普段完璧な娘が落ち込む→お誕生日ドッキリ→泣く。

この完璧な流れはもう不動のものだろ…。

しかしまあホント稲葉んが可愛い…。



ペンダゴン++
ついにあの文研部に新入部員が入ってきたのか…。嬉しいような寂しいような複雑な気分…。

どちらの気持ちも凄く分かる。

あの5人の完璧な五角形の中に新しい人間が入ってくるのは確かに複雑な感じなんだよな…。

新入部員が入ってきて欲しいってのは嬉しいだろうし、やっぱり新たな出会いってのも彼らは望んでいるんだと思う。

でも、ホント言うのは難しいんだけど読んでるこっちですら「え…?新入部員…?」って感覚になってしまうんだから彼らにとってはそんなものじゃ無いんだと思う。彼らでもこの感覚が何なのか?ってのは分からないと思うけど。

そして、千尋と紫乃ちゃんの気持ちも良く分かるんだよな…。

本当にあの5人は輝いていて紫乃ちゃんじゃないけど光に集まってくる虫みたいに惹かれて仕方が無い。

でも、いやだからこそあの中に自分なんかが入っていって良いのか?彼らが本当に歓迎してくれるんだろうか?って思いはずっとついて回るんだろうな…。

文研部がもしあの5人で無ければ。もし他の奴らなら、いや仮に一人だけでも欠けていたらあの輝きは出せないだろうし惹かれることも無いと思う。

アレだよな…。臭い台詞になるけど…。本当に『青春』の輝きなんだよ…。お前ら本当にオレと同い年かよ…w。

「うちの部の五人が集まった時の『強さ』って、かなりのもんだとおもわない?」

伊織のこの言葉じゃないけど彼ら5人の時の『結束力』ってもの凄いもんがあるんだよな…。

彼ら5人がいれば何でも出来るんじゃないか?ってなくらい。

二人は気後れして、入るのをためらったのはそれなんだろうな…。あれだよ。綺麗なもんがあるとき壊したくなくなるのと一緒だよ。オレですらあの5人の中に入れるぞって言われたら躊躇うもん。オレの図々しさってなかなかよ?…自分で言ってて萎えた…。

まあ、だからこそ最後のあの呼びかけは本当に素敵だったし、二人にとっても掛け替えのないものになったんじゃないかな?

やっぱりあの5人に入っていくには普通の事じゃダメなんだと思うな。良いきっかけになったと思うよ。

真面目タイム終了のお知らせ。

ここからは稲葉んで悶え死んじゃおうのコーナーです。

いやもうマジで稲葉ん超可愛くね!? ハンパじゃないんだけどオレどうすればいいのかな?死ねば良い?悶え死ねば良いかな?

オレは唯一筋のはずだったのに…。もうデレばんの破壊力マジでハンパねえ…。

何と言うかどこが良いとかじゃないよね?すべてが可愛いわ。稲葉んマジ天使。

読んでてニヤケが止まらなかった…。もう太一死ねって言葉すら出てこなかった…。って言うかむしろもっとデレばん見たいからもっとやれとまで思う次第…。

特に紫乃ちゃんが登場したときの稲葉んの反応がマジ可愛い…。悶え死ぬ…。

ロリで可愛いからってそう簡単に太一がなびくわけ無いのに心配なんだろうなぁ…。マジ悶え死にそう…。思い出しただけで死ねる…。

しかし、それはそうとして太一のシスコン具合はちょっとマズイ気がするんだけど、最近のラノベの主人公はシスコンの傾向があるのか…? …よく考えたら完全にあるなw。

いやー。もちろん唯も可愛いんだけどマジでデレばんの可愛さは洒落にならないものがあると思うんだ…。

太一(の声)と唯を巡ってこれからまた一悶着ありそうだし(太一はどうか知らんが)、最後にまさかの超展開。

相変わらず庵田さんは楽しませてくれる。いやー。次巻が楽しみだな。




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空色パンデミック 4

空色パンデミック4 (ファミ通文庫)空色パンデミック4 (ファミ通文庫)
(2011/03/30)
本田 誠

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あらすじは…
狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」終幕。
最近、仲西景の様子がおかしいことに俺、青井晴は気づいていた。穂高結衣の発作に巻き込まれ続けた仲西は、自らも「現空混在症」という病に蝕まれていたんだ。幻聴や己の中の別人格に悩まされ、現実と空想の狭間で苦しみ、やがて恋人の結衣の存在すら忘却してしまった……。結衣は失意の中で、それでも仲西を救う方法を探している。そして俺もまた、あいつを救うために、ある「芝居」を計画したんだ――。狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」終幕。

みたいな感じです。



うぇ…?マジで完結だったのか…?

あらすじ読んでたし、そう言う形なのは知ってたけど、てっきりいつものパターンだとばかり。

とは言え、確かにこのシリーズでやれるだろうことはやりきってる感じはあったし…。終わりって言われても納得は出来るんだけど…。

でも、このシリーズいくらでも読者を騙せるからな…。やりようによっては…。まあ、それが良い所でもあるんですが。

この作者1巻1巻を綺麗に終わらせる傾向にあるので、前巻も「セカイ編」了とか言われなかったら完結したんだって言われても納得出来たでしょうし。



相変わらず一つ一つの作り込みが素晴らしいし、二転三転する物語に読者は振り回されっぱなし…。

と言うかもう、どこからが空想で、どこからが現実なのか。誰が空想で、誰が現実なのか。

それすらも読んでいて分からなくなっていくから困る…。

それも質が悪いのが、最初の入りはいつもどおりの空パンで、結衣さんのめちゃな空想に巻き込まれて…って展開な物だから、いつものように楽しんでしまうわけですよ…。

元ネタも「美味しんぼ」だとかその辺の料理マンガのパロディですしね…。雄山懐かしいな…。

そんな中で少しずつ。少しずつ。けれども確実におかしな展開に…。

ここで出てくる「現空混在症」。

空想病に関わり、空想に巻き込まれる、または空想にのめり込む結果、現実と空想の区別がつかなくなってしまう病。

色々な人の視点で物語が語れていくんだけど、そこでまたまさかの人物による人称があったり、空想の中での人称があったり…。

そう言う形で、現実と空想が混じり合い、読者側も何が現実で何が空想なのか。分からなくなっていく…。


「現空混在症」。そして「空想病」。

この「空想」が引き起こす、二つの病気。

これまでもこのシリーズで「空想病」の恐ろしさは目の当たりにしてきたけど、その病が周りの人間に引き起こす影響ってのは全く考えていなかった。

強いて言うなら、「ああ。こいつらまた巻き込まれて大変だ」って程度。

だけど、「現空混在症」は違う。完全に「空想病」のせいで起きてしまう病。

景のように何度も何度も空想に巻き込まれたり、または自分が「空想病」の罹患者で自らの「空想」と現実で区別がつかないような人々がなってしまう。

何回か出てきた言葉ではあるけど、それの本当の姿ってのを分かってはいなかったんですよね…。まあ、描かれていないので仕方ないかも知れないですが。

そんな状況で、誰が空想なのか。自分は何をやっているのか。それが分からず、ついには結衣さんの存在すらも否定しなければ自己を確立出来ないほど傷つき、苦しむ景の姿。

そして、景を心配し、助けようとする友人たちの姿。

これが辛くて辛くて仕方なかった…。



そんな絶望的な状況ではあるけど、それでもあのラストは素敵だったな…。

誰にだって、この世界が空想なのかどうか分からない。

自分が住んでいる世界ですら本当に現実なのか。それすら証明することは出来ない。

でも、彼らは確かに存在する。共に想い合い、抱き合っている。

それだけあれば十分。それを感じるラストではありました。

んん…。ただ最終巻なんだとすると色々と引っ掛かる点はあったんですが、まあ面白かったのは確かですしね。


やっぱり最終巻なのかな…?確かに綺麗な終わり方ではあったんですが、今までの3巻を鑑みるとパンチが弱い感じが否めないんですよね…。

ただそうは言っても作り込みや面白さは十分。

まだこのシリーズで出るんだとしても、違う作品で出るんだとしても楽しみな作家さんです。

次回作が楽しみですね。






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空色パンデミック Short Stories

空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)
(2010/11/29)
本田 誠

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あらすじは…
①結衣、お下げ髪の純真文系少女になりきりロマンス編「空をあおげば」②結衣、再び発作を起こしロボットアニメのヒロインになりきりツンデレ編「閉じた世界の片隅で、私に驚くほしのおと」③結衣、三度発作を起こし最強女エージェントになりきり戦場バトル編「そして伝説は引き継がれる」④メアリー、自ら薬で幼児化して景にロ●コン疑惑発生のリベンジ編「バッド・メディスン」――“空想病”をめぐる悲しくも可笑しい日常のドタバタ悲喜劇集。

みたいな感じです。


短編集ですね。

色々と短編が作れそうなシリーズなので結構に楽しみです。

個人的には景以外の人視点の話とか見てみたいですけどね。森崎とかw。

森崎好きなんですよねw。まあ、奴なら大したこと考えてない気はしますが…w。それはそれで面白そうです。

ただ、口絵の結衣さんって彼女ですよね…?

どうせ金曜ロードショーでやってた序を見て空想したんでしょうけど…w。

あれ?でも序に彼女は出てきませんよね?と言う事は破の映画見に行った後なのかな?

何にせよ面白そうなので良いですw。


・空をあおげば
まさかw。ここまでとはw。さすがというか何というか…w。

と言う事で短編集第1話目。

予想通り“空想”の短編だったんですが、まあ予想以上の面白さw。

元ネタは「耳をすませば」かな?あれは良い作品でしたよね…。雫可愛いよ雫。

本編ではアクセントとしてしか、使われていなかった通常の発作。それが中心になるとここまでとはw。

やっぱり結衣さんって結構特殊だったんですね。まあ、そりゃ年重ねれば普通は大人しくなりますよね。

昔は確かに空想とか良くしてましたけどね…w。次第になくなっては行きますよ。

そうは言ってもやっぱり“空想病”ってのは凄い病気です。

“空想”とは言え、人のことを感動させることが出来るんですから。

彼らの周りの人にはその“空想”の舞台が広がって見えるんでしょう。

まあ、【役者】や協力者の力があるかも知れませんが。

その点に関して森崎はまた地味に良いこと言うんですけどね…w。

「お前、空想の出来事だぞ?」
「映画とかドラマだってほとんどフィクションだろ? みんなそれ見て感動してるだろう? 嘘だって分かってても感動してるだろう? 空想の発作だって同じことだよ」


この辺が景と森崎の違いなんでしょう。彼は何にも考えてませんから多分w。

でも、だからこそ素直に感動できる。思ったことを口に出来る。やりたいことを行動できる。

この辺が森崎の凄い所ですよね…。

しかし、セーフガード+森崎は本当に凄いですよね。

いやセーフガードはプロだから当然かも知れませんが、やっぱり森崎は…w。

何も考えてないが故にすんなりと入ることが出来るのかな?

そして結衣さんと青井が可愛かったw。


・閉じた世界の片隅で、私に響く星の音
まさかw。まさかエヴァだけで終わらないなんてw。

エヴァにマクロスにガンダムSEEDって所ですか…?

まあ、よく考えたらモロに出すわけには行きませんよね。ただ地味に面白そうだって言う…。

でも、やっぱり“空想病”は凄い。この場合はそれを描いた作者がってなりますが。

いつの間にかその“空想”の中に入り込んじゃってるんですよね…。恐るべし…。

まあ、読んでる側がそうなんですから、景はそれ以上なわけで…w。

非常に面白かった。特にラストはたまらないw。

ただまあ、色々な意味で良い短編ですよね。

“空想”がしっかりと本編とは違う使われ方してますし、何より笑えますしねw。

やっぱり短編ってこうあるべきですよね。本編では描けないことを書く。そして笑えるw。

本当にこの話は終始ニヤケっぱなしでしたからね…w。

こう元ネタが分かってはニヤリみたいな…。オレ頭おかしい人に見られてないかな?

基本的にパロディしつこいのはあまり好きじゃ無いんですが、何故かこれは全然大丈夫でしたね。

様々なパロディをしつこく入れるんじゃなくて。徹底して1話ずっとパロディみたいなものだからかな?

しかも、この場合知らなくても楽しめるわけですから。まあ知らない人はあんまりいないとは思うんですが。

ただ正直言わせてもらうと、にやけてない方が少なかったです…。

もう止めて…w。


・そして伝説は引き継がれる
いや青井w。

せっかく森崎さすがだな…ってなってたところなのに…w。まさかそこでかき回しますか?

まあ、面白かったので良いんですけどね。

ただ彼は毎回毎回あんな羨ま…けしからん状態に巻き込まれている訳か?それはダメじゃないか?

そうは言っても森崎の順応具合は本当に凄い。

そのうち本当に【役者】になっているんじゃ?

その【役者】たち含め、裏方全員が患者のことを想い、行動しているんだなってのも実感しました。

そして、中には理解をしていても納得はしない人間がいるであるということも。

ただその気持ちは分からなくは無かったです…。

こうして患者側の目線で読んでいるわけですからもちろん憤りは覚えます。

でも、もしこれが現実だとすると絶対に納得はしないだろうなって。もしこの所長なら同じ事を言うだろうなって。

結局自分がその立場にならないと人間ってのは良心的な判断って決して出来ないんですよね。

だからこそ真由さんの言葉が心に刺さりました。

「たった一人の少女も守れないで何が警察官ですか」

良くある。良くある言葉だからこそ強い。そんな言葉ですよね…。

こういう重要な場面がフッと出てくるからこのシリーズは気を抜けないんです…。

しかし、本当にいくらでも広げられそうな緻密な世界観ですよね。

だからこそセカイ編 了なんてなるんでしょうね…。

本当にここから先が楽しみです。


・バッド・メディスン
はあ…。見事に騙された…。

メアリーの無邪気な姿を見てパラドックスを無理に起こしたジジイに憤りを覚えてたオレはどうなる…。

まあ、景も同じ状態だったと思えば…それすなわち景と同レベルってことじゃないか…。

しかし、本当に青井って凄いな。あとメアリーも。

ただ景は気づいてなかったですが、それを自ら演じたってことはなかなかに恥ずかしいことじゃ…?

景をからかうのに一杯だったのかな?

まあ、景は気づいてないですからね。結果オーライか。

うん、景ドンマイ。

でも、やっぱり景のメアリーに対する対応がしっくり来ないんだよな…。

どう考えても自己を消そうとした相手に対する態度じゃない…。

まあ、それを言い始めたらこれから先どうにもなりそうにないのでもう止めますが…。


面白かった。

ビックリですよ。予想を遙かに超える面白さでした。

でも、ちょっと気になるのが結衣さんが劇場型になった今今回みたいな短編は書けないですよね…。

もし巻き込まれたとしても景たちもそのなかに入ってしまってるわけですから。

ん?そこで青井視点って行けるんじゃないか?

…なんだかんだ言って作れそうですね。

まあ、何にせよ出るなら面白いでしょうし。

次は4巻ですね。新章突入か…。楽しみだ…。


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↑良い短編集だった…

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ココロコネクト ミチランダム

ココロコネクト ミチランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト ミチランダム (ファミ通文庫)
(2011/01/29)
庵田 定夏

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ちょっと待て…。
何だこの帯は…。


あらすじは…
「太一とは、付き合えません」
太一は正式に伊織に告白し──玉砕した。異常な現象が起こっていても関係ないと、決死の覚悟で臨んだ想いは儚く散り、その上、重い足を引きずり向かった部室でフられた事をメンバーに知られてしまう! 部内は騒然となり、稲葉は動揺を隠せない。伊織が場を取りなそうとしたその瞬間、彼女の心と感情が響き渡り……。そして、その日を境に永瀬伊織は変わってしまった──。愛と青春の五角形コメディ、岐路と選択の第4巻!

みたいな感じです。



あ、ヤバイ。面白過ぎる。


最高です。最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です至高です。

ここまで面白かったのかココロコネクト…。

断言できます。今までのココロコネクトシリーズで最高の面白さ。最初っから最後までノンストップの面白さです。

あらすじにあるようにいきなり太一がフられて始まるという驚愕の展開。そして帯に書いてある『永瀬伊織は壊れていった。』。

それを見て当然軽い展開だとは思わなかったけど…。まさかここまでとは…。

そして、素晴らしいのが庵田さん自身が色々と考えて変えたりしていると言う。

『感情伝導』という「ランダムに自分の感情が伝わってしまう」今回の「自然現象」。これがまたキツイ…。

毎回毎回言っていることではありますが、今回は一番きつかった。

と言うのもその狙いが『永瀬伊織』ただ一人だから。

他4人。特にバカの青木は問題ないし自己犠牲野郎の太一はすでに『欲望解放』の時に色々とぶちまけちゃってますから。

まあ、唯や稲葉んは解放されても可愛いだけですからね…。

だけど、『永瀬伊織』は違う。

今までの3冊でも明るく誰からも好かれる美少女を「演じてきた」彼女ですが、その実暗い物があるというのは描かれていました。

今回の『感情伝導』ではそのすべてが晒け出されてしまう。それが『あの4人』たちに伝わってしまう。

そしてそれを感じた彼らの『感情』がまたさらに伊織に伝わってしまう。

完全に『永瀬伊織』に狙いを定めて起こった現象なんですよ…。その結果の『永瀬伊織は壊れていった。』。

ああ…。


何よりもキツイのが今回初めての「一章ごとの一人称交代」。

伊織を中心に動いていく今回で、あくまですべての中心は「伊織を救う」こと。

だから彼女に思う彼ら一人一人の気持ちが凄い感じられる物だからそれが辛くて辛くて、そして痛くて痛くて。

そんな中であくまで彼らは「『感情伝導』をあくまで普通に過ごして乗り切ろう」と考えていた物だから普通に過ごす。

するとね…。もちろん笑ってしまう場面もあるし、微笑んでしまう場面もあるわけですよ…。

その直後に冷や水をかけられるような伊織の冷たい言葉や感情、そして燃えたぎるような熱い拒絶の気持ちをぶつけられる彼らを見ると胸が苦しくて苦しくて…。

しかもそれが何度も何度も繰り返される物だから…。胸に重い物が少しずつたまってしまうんですよね…。



でも、やっぱりそんな中で「いつも通り」に振る舞う彼らが素敵だった。と言うかたまらなかった…。

青木と唯とかもうね…。たまらんですたい…。

前作で一気に上がった青木株ですからそりゃ色々と唯も考える所はあるわけで。そしてバレンタインデーですから色々と起こっちゃうわけですよ。

するとね…。彼らの地味にいちゃいちゃしてる『感情』が伝わってしまう物だから…。ええ…。


悶えてしまうだろうが!!


もう良いよお前ら付き合っちゃえよ。って言うか結婚しちゃえ。青木死ね。

【あんたのそういうところ、好きよ】

とかもう可愛くて可愛くて仕方ない…。そんな彼女に想われるとか…。青木死ね。

それを受けての唯がまたさらに可愛い物だから…。ええ…。青木死ね…。

やっぱりね…。唯は良いツンデレですよ…。たまらんです…。青木死ね…。

チョコ渡す所とかもう本気で悶えましたからね?唯大好きですよボク?たまらんですよ?青木死ね?

まあ、ざまあな所は青木と太一が唯の中じゃ野イチゴ一個の違いってこと。はっざまあ青木。

ただやっぱりお前らはくっつかないと駄目だよ…。青木死ね…。


そして忘れちゃいけない稲葉んデレ期。

なまじ彼女の気持ちが一人称で分かってしまうものだからもう可愛くて可愛くて。

こうして考えると稲葉んって別にツンデレじゃないよなーとか思ったりしますけどね。だって最初から最後まで全力投球直球勝負ですから。

って言うかね…。今回は恋愛面に関しては完全に稲葉んが中心でしたよ…。もう可愛すぎました…。

なんかもうここまで来ると誰が一番可愛いとか言う意味ない気がしてきましたね。稲葉ん超可愛かったですから。

でもボクは唯派ですけどね!今更変えることは出来ないです!でも、稲葉ん可愛い!

けど、そんな可愛い稲葉んがあるのもすべて文化研究会の面々との交流で自分に自信が持てたからなんでしょう。



そうして考えるとやっぱり彼ら【五角形】は本当にかけがえの無い物で、だからこそ彼らが伊織のためにかけずり回った理由も凄くよく分かる。

だからこそ、それぞれの章でたまに入り込む『伊織の一人称』がたまらなく辛い…。

そりゃ彼女の性格や裏の気持ちは分かってつもりではありました。でも、そんなものでは足りなかった…。

時たま感じる彼女の気持ちの『冷たさ』や『熱さ』。どちらもマイナス面での彼女の気持ちで、それでいながらその二つの感情の落差に戸惑って…。

それを読んでいる自分たちですら感じるのだからあれだけ近しい彼らが感じた時の衝撃ははかり取れるような物じゃ無いはず。

でも彼らは立ち向かい、救おうとし、傷つき、傷つけ、そしてまた傷つけられる。

それを何度も何度も繰り返しながら立ち上がり、またしても立ち向かう彼らが凄く眩しかった。


それが『永瀬伊織』、彼女が感じていた気持ちで、なもんだから自身の『暗い』感情が誰よりも分かっていて、誰よりも忌み嫌っている彼女はそれを『眩しい』彼らには見られたくない。

だから彼女は『今まで』の自分が嘘だと思われたくないから『今まで』の自分を封印する。

でも彼らは自分に向かってくる、助けようとする。そしてそれに対して反発し、それが『感情伝導』で伝わってしまう。

そんな最悪の悪循環。

その互いのわだかまりやフラストレーションを爆発させた最後の『一騎打ち』。

あれがもうたまらなかった…。

良くある展開じゃ終わらない。そんなもので感動的に『綺麗』に終われるものじゃない。

それほどまで凄まじく強く弱く激しかったのが伊織の気持ち。

みんなが好いている自分って何なんだろう?みんなは何を持って自分を好いてくれるんだろう?自分って何なんだろう?

そんな気持ちが爆発した彼女にぶつける稲葉んの叫び。

「アタシらはアタシらでっ、自分の人生だけで精一杯なんだよっ!」
「テメエの人生だろうがっ、勝手に好きなように生きとけっっっ! そしたら後は勝手に周りが……アタシが……受け止めてやるよっっっっ!」


格好良かった。本当に。

これほどまでに人というのは泥臭くても美しく、綺麗にぶつかることが出来るのか。と。

そして極めつけは太一のこの言葉。

「俺は友達でありたいと思うし友達だと思う! 大切なことはそれだけだって納得してるんだからそれで良いんだっ!」

ああ…。こいつはどれだけ凄い奴なんだ…。

今までとは違う友を、しかもかつて愛していた人を前にしてそんなことが言えるか?オレなら絶対に言えない…。

でも、結局これが真理なのかも知れないですね…。

自分が納得してるから彼らと一緒にいたい。納得してるから恋人でありたい。納得してるから『友』でありたい。

こんな風に思い、思われる友人たちに囲まれるなんて幸せなことあるはずが無いですよ…。


そんなこんなで最後は本当に素敵な終わり方だった…。最高のラストでした…。

もうね…。あの人はデレちゃったみたいですし、超可愛くて可愛くて仕方ありませんでしたし。

ああ…。最後のアレがあっただけでこの『感情伝導』が素敵な物だったと思えるんだから…。

そして、色々と活動し始めた<ふうせんかずら>。彼の言葉の真実は何だったのやら?

まだまだ続いてくれそうなシリーズも彼の言葉で一つの区切りが出来たと分かりましたね。いや次巻が楽しみだ。

そしてそして、みんなに認められ、自分を認めることが出来た永瀬伊織。

『今まで』の自分とは違う、でも『さっきまで』の自分とも違う。

あくまで自分は『今』の自分で、『今』の自分を受け止めてくれる最高の仲間たちを持っている。


結局彼女は他の人より『理想』の自分がちょっとだけ高い【平凡な】女の子だったのかも。


なんてね。



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いや最高だ…

テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 小説・文学

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