スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

子ひつじは迷わない

子ひつじは迷わない  走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)
(2010/10/30)
玩具堂

商品詳細を見る


非常に狭き門〈角川スニーカー大賞〉大賞受賞作。


あらすじは…
生徒の悩みを解決に導く「迷わない子ひつじの会」。そのメンバーである成田真一郎は、寄せられる風変わりな相談に大奔走! そんな時出会ったのが、生徒会室の隣を隠れ家にするボサボサ頭の仙波明希。ダラリと本を読んでいる彼女に、なにげに相談について聞くと、毒舌だけどとても的を射ていて――!? 実は生徒たちに「子ひつじの会」が広まったのは、この仙波の活躍があってこそだった!!

みたいな感じです。


まーまーまー…。

普通に面白いよ?

いやしかし、これをあのスニーカー大賞として良い物なのか?って疑問は確かに残ります。

別に大賞じゃなければ十分に面白い作品ではあるんでしょうけどね。

でも、大賞じゃなかったらこういう作品あまり積極的に買いに行かない人間ですからね…w。

まあ、ある程度の面白さはあったので良いんじゃないでしょうか?

雰囲気としては結構ある感じではありますけど、キャラクターや話の進み方が新しい感じですね。

でも、何というかシュガーダークとどうしても比べてしまうからかな?

確かに拍子抜けって感じは否めないですね。

普通に面白いのにな…。もったいない。


生徒会による「迷わない子ひつじの会」。

これが物語の舞台。

まあ、そんな大仰な物じゃ無く生徒たちの相談を聞いて解決するって会なだけなんですけど。

言うなればスケット団みたいな感じですね。

でも、面白いのが相談事の始まり。

生徒会のたった二人の1年生。成田真太郎と佐々原三月。

ただ単に会話調でやっていくのではなく相談者の一人語りをこの書記の二人が記録するって所がなかなかに興味深いです。

その二人が物語の主人公なんですよね。


そして、その二人の相談役。

って言うか、子ひつじの会の成果のすべての立役者がヒロイン(?)の仙波明希。

彼女のキャラクターがなかなかに素晴らしい。

真太郎に対する罵倒の言葉の数々。って「死ね」とか「消えろ」とかしか無いんですけどね…w。

それが凄く微笑ましいって言うか。

ツンデレってみんなそうじゃんって言われるとそれまでですけど。

「悪意のない敵意」がなんとも微笑ましくて…w。中でも言われてましたけど。

そんな彼女と真太郎の掛け合いがなんとも見ていて面白い。

ついでにそれとは反対に佐々原に対応する姿も。

まあ、ストレートなツンデレって言うのも良い物です…。

帰れ帰れって言いつつ結局解決の手助けをする所とかね…w。


ただ比較的物語の雰囲気は明るいものの、この二人がなかなかに危険…。

高1書記の成田真太郎。

ただのお人好しと思えば、色々と心の中に抱えている模様。

彼に対する仙波の気持ちも分からなくも無いですね…。

感じとすれば「ココロコネクト」の太一に近いかも?

そしてもう一人の書記佐々原三月。

雰囲気だけみるとはっきりと気持ちを口にする丁寧な女の子。

まあ、特に真新しい事は無いです。

ただ。少しずつ明らかになっていく彼女の不安定に安定している内面。

これがはっきりしてくるにつれて彼女がただのモブじゃないって気づきましたね。

いや、主人公ってはっきり言われているわけじゃないですけどね。

自分の中では彼女はもう一人の主人公です。

んで、彼女が素晴らしいんですよね…。

さっき言ったように終盤になるまではただのサブキャラとしか思ってなかったんですけどね。

最後の彼女が可愛くて可愛くて…。


「人の気持ちが分からない」。

これが彼女の持つ爆弾なんですよね。

よく言われるような揶揄としての意味ではなく本当に分からない。

だから人の反応を見て、学習して、自分を作り上げてきた。

でも、それを良い意味で揺らがせてくれたのが真太郎。

それを知ったとき彼女のすべての行動がよく分かりましたね。

鹿野さんの下りとか。あの時の彼女の探りながら話す様子が凄く印象的。

そう考えてみると、彼女が凄く弱々しくて。そして最後が可愛くて可愛くて…。


言ったようにとても「普通に」面白い作品です。

表紙とかあらすじを見てもらえれば分かるように凄くラノベらしい作品。

今まで出たような大賞作と比べるとどうしても疑問は残ってしまいます。

ただ本当に普通に面白い作品です。

だから「これが今年の大賞作か…」と変な期待って言うかイメージを固めて読むのは止めた方が良いかも知れないです。

ぜひ他のラノベを読むように気楽な気持ちで読んでもらいたいです。


〈角川スニーカー大賞〉大賞作としては良い意味でも悪い意味でもラノベらしい作品だったってことになるのかな?

でも、ボクにとっては良い意味でラノベらしい作品でした。




人気ブログランキングへ


↑次巻も期待です

スポンサーサイト

テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 小説・文学

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。