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毒吐姫と星の石

毒吐姫と星の石 (電撃文庫)毒吐姫と星の石 (電撃文庫)
(2010/11/10)
紅玉 いづき

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まさか…。まさかの『ミミズクと夜の王』の続編…。

ありがとございます…。


あらすじは…
全知の天に運命を委ねる国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。
『薄汚い占者共め。地獄に堕ちろ!』
姫君は唯一の武器である声を奪われた。
星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。
少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。
第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作 『ミミズクと夜の王』 の続編、登場。

みたいな感じです。


ミミズクと夜の王の続編。

最初の方を読んだとき確信しましたね。

これは面白くないはずがない。と。

凄かったですね…。これぞ紅玉いづき…。

続編って言っても、別に前作を知らなくても面白く読めると思います。

まあ、最初の方は例の如く登場人物とか忘れてましたしね…。


国を呪い、占者を呪い、この世のすべてを呪った姫。毒吐姫エルザ。

そんな彼女の物語。

本当に凄かったですね…。

決して恵まれない人生を生きてきた。そして、これから先も生きることは無い。

そんなすべてを呪い、すべてに呪われたエルザ。

彼女の唯一の武器。そして生きる道。それが毒を吐く事。

捨てられ下町にいて、唯一自分を認めさせてきた彼女の『言葉』。

その言葉を奪われたときの彼女の様が苦しくて苦しくて…。


そして、もう一人の主人公であろうレッドアーク王国の王子ディア。

彼の覚悟が凄かった…。

残念ながら前巻の彼の様子をおぼえてないんで何とも言えないんですけど…。

それでも彼の覚悟は凄かった…。

国のため国民のためにエルザを妻とし愛すと決めた彼の様子が…。

今までにない王子像ではありましたよね。

自分の運命に抗うことなく、綺麗事で決められた相手を愛するなんて言わない。

あくまで「国のため、国民のため」にエルザを愛そうとする彼。

そんな彼が凄く格好良かった…。


物語は特段驚かされる展開があるわけじゃないです。

それでも、面白い。これが紅玉さんの力か…。

前巻は雰囲気で言えばまるで『おとぎ話』のような物語でした。

今までにない、そして綺麗な感じの物語でした。

でも、今回は違う。続編で同じ世界を共にし、同じ登場人物が出ながらもガラッと違う雰囲気。

こうして考えてみると王道ファンタジーであったように思います。

これが紅玉さんの力か…。二回目ですけど気にしないです。


愛を怖がり、すべての人間を拒んできたエルザの最後の姿は本当に素晴らしかったですね…。

もう可愛いったらありゃしない…。

『人喰い三部作』、ガーデンロストと読んできましたが、今までで一番幸せなラストな気がします。

雪蟷螂のような作品も良いですが、こんなのもホント素晴らしい。

そりゃね…。本人からすれば毒を吐いているつもりなのかも知れないですけど…。

めっちゃ可愛いんですよ…。本当にハンパない。

いやもうあれはツンデレとかで表して良いアレじゃないです…。

ディアも可愛かったですしね…w。

よく分かっている王子です。


そして、ミミズクの登場…。

あの場面は本当に鳥肌がたちました…。

あくまで続編なんだって言うのが凄く感じられましたね。

そして、エルザとミミズクを比べて改めて二人の素晴らしさを感じたように思えます。

決して自分を隠さず、人を恨むことなく屈託のない笑顔で笑いかけてくる純粋なミミズク。

人を恨む事で生きてきて、自分の気持ちを素直に表せないエルザ。

その正反対のようでありながら、同じ綺麗な心を持つ二人。

まるでコインの裏と表のようです。

正反対だけれども、同じ心を持ってる。

そんな二人がいたからこそ成り立った物語。


良い続編でしたね…。

前巻読んでいてもいなくても楽しめる素晴らしい作品。

なんかこれ読んでいると『ミミズクと夜の王』を読み直したくなりますね…。

本当に心が温かくなる作品です。

こうして考えると途中の心を締め付けられるようなエルザの姿が嘘みたいに思えます。

やっぱり紅玉さんはファンタジー要素のある恋物語が素晴らしい。

これから先もこんな作品を少しずつでも良いので出していって欲しいです。

1年に1冊でも良い。素晴らしい作品でした。




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↑次回作に期待です

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「毒吐姫と星の石」紅玉いづき (電撃文庫)

全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。『...
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